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“一国の家計簿”的データ!「国際収支統計」の基礎知識

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毎日のようにメディアで扱われている「国際収支」「経常収支」「金融収支」といったワードの数々。文字面から何となく意味は推測できますが、どのくらい説明できますか?概要を知っておくと、世界経済やマーケット動向などの情報把握に役立ちます。

今回は“一国の家計簿”的な役割を担う「国際収支統計」の基礎についてご紹介します。

 

そもそも「国際収支統計」とは?

一定期間における一国の様々な対外経済取引、つまり収入と支出を記録した統計です。主に3項目で構成されます。

 

(1)経常収支・・・財貨・サービス・所得の取引や経常移転を記録

(2)金融収支・・・対外金融資産・負債の増減に関する取引を記録

(3)資本移転等収支・・・生産資産(財貨・サービス)・金融資産以外の取引や資本移転を記録

 図1

 

モノ・サービスの取引や投資状況を示す「経常収支」

上図のように、経常収支は「貿易・サービス収支」「第一次所得収支」「第二次所得収支」で構成されています。

 

貿易・サービス収支

モノの輸出入の収支である貿易収支と、モノ以外の目に見えないサービスについての収支の合計です。サービス収支には、輸送・旅行・通信・建設・保険・金融・医療・特許(使用料)などの項目があります。

 

第一次所得収支

対外金融債権・債務から生じる利子・配当金等の投資収益と雇用者報酬、つまり外国との所得のやりとりに関する収支です。具体的には、海外で働く日本人の所得「雇用者報酬」や、日本人・日本企業が海外に保有している金融資産の配当・利子「投資収益」、海外に拠点を置く子会社からの利益などが挙げられます。

 

第二次所得収支

「対外援助」など対価を伴わない物資やお金の取引に関する収支です。国連などの国際機関への負担金や海外で働く人々の本国への送金などがこれに含まれます。

 

金融資産に関する債権・債務の移動・取引を示す「金融収支」

金融収支は、金融資産に関する債権・債務の移動を伴う取引の収支。具体的には、海外での工場建設や、外国の株式・債権の購入、外貨準備による増減の内容が示されます。

 

対価の受領を伴わない無償の収支「資本移転等収支」

資本移転等収支に示される内容は、対価の伴わない固定資産、つまり道路や港湾、橋などのインフラ整備の援助や、債務援助などが挙げられます。

経常収支の第二次所得収支が消費財での援助であるのに対し、この資本移転等収支は資本財の援助である点が大きな違いです。

 

推移でみる「国際収支統計」の利用法

日本の国際収支を2009年から2018年の期間で見ると、2013年以外はすべて黒字となっています。

参照『統計Dashboard』

常に重要な項目とされるのが、経常収支と金融収支ですが、経常収支はこの期間のすべての年において、黒字でした。しかし、一般的にはこの経常収支の黒字が拡大すると通貨高に、逆に赤字となると通貨安の要因になると言われています。

国際収支は、こういった為替動向の参考になるほか、貿易・サービス・金融・観光など幅広い領域の海外取引の動向がつぶさに把握できる統計です。原則として、当該月の翌々月上旬(10月であれば12月上旬)に財務省から公表されています。

世界経済やマーケット情報を見る上で、参考にしてみてはいかがでしょう。

 

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2019年10月09日

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