スタッフブログ
【不動産投資の常識・非常識(3)】投資分析、きちんと行っていますか?
前回のブログでは、物件そのものの分析手法について紹介しました。
今回は、その物件を買った際に、どのような投資効果を生むことができるのか
というシミュレーションを行う「投資分析」についてお話ししたいと思います。
「物件の分析は必要だと思うけれど、投資の分析まではいらないんじゃない?」と
思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、費やすことができる資金や時間、目標設定は人それぞれです。
そうすると、ベストな投資方法もそれぞれ変わってきます。
例として「資金も目標額も一緒だが、年齢の違う二人」を比較・シミュレーションしてみます。
Aさん(30歳)
現金1,000万円を60歳までに3,000万円に増やしたい
Bさん(50歳)
現金1,000万円を60歳までに3,000万円に増やしたい
二人とも「60歳までに3,000万円の現金がほしい」という目標は同じですが、
かけられる時間が全く違います。
Aさんの場合、手持ちの1,000万円を3.7%の利回りで複利運用すれば、30年で3,000万円に達することができます。
時間がたっぷりあるので、選択肢もさまざま。
現物不動産に限らず、REIT、投資信託、債権など、あらゆる投資方法が考えられます。
Bさんの場合、60歳まであと10年しかないので、1,000万円を利回り11.0%で複利運用しなくては3,000万円に達することができません。
当然、この高めの利回りに対応する「リスクの高い投資商品」は数多く存在しますが、
今回は、「借入によるレバレッジ効果を使って現物不動産投資をすること」を想定してみます。
――――――――――――――――――――――――――
◇物件価格:1億円
◇表面利回り:7.5%
◇築年数:新築
◇10年後の想定売却価格:8,800万円(利回り:8%)
――――――――――――――――――――――――――
自己資金以外を銀行融資(金利:2%、返済期間:30年)で調達すれば、
10年間のキャッシュフローの累計(インカムゲイン)と
売却時の売却益(キャピタルゲイン)の合計は約3,000万円になります。
しかし、他の投資商品と比べ、
不動産投資がよいのかといえば、一概にそうとも言いきれません。
利回りが高い=リスクが高い
というのは、どの商品も共通の事項だからです。
先に挙げた現物不動産投資の場合でも、
レバレッジをかけた分、高いリターンが期待できますが、
同時に負債が多くなり、リスクも高くなります。
それだけでなく、金利上昇、建物劣化、自然災害、取引相場の変動など、
投資結果に大きな影響を与える要因が、潜んでいます。
当社はファーストミーティングで、
ご自身の目標と許容できるリスクを明確にします。
「物件分析」「投資分析」それぞれを行った上で、投資を実施していく。
そうすることで、軸のぶれにくい、納得感のある投資が実現できます。
逆にいえば、指標化し、各分析ができるコンサルタントを見つけ、
物件を購入したり、ファイナンスを行うことが目標実現への近道かもしれません。
当社スタッフはCPM®の考えに基づいた分析力と倫理をもって、
お客様のご納得のいくまで、ミーティングを行っております。
ご興味・ご関心のある方はぜひお問い合わせください。
お問合せページはこちら
2016年11月09日
- 不動産投資 (50)
- 関連制度・お役立ち情報 (91)
- 相続 (43)
- セミナーレポート (18)
- その他 (70)