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当社の「リスキリング」事情(2)行政書士・MBAを取得したコンサルタントの声
今回は、前回に引き続き当社のリスキリング事情についてご紹介します。
※リスキリング……今持っているスキルを磨き続けながら+αの新しいスキルを身につけ、仕事において価値を出す企業主導型の取り組み
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この春、当社コンサルタント2名が行政書士、MBA(経営学修士)を取得しました。一見すると、どちらも不動産投資業とは直結しない、リスキリングでいう「+αのスキルを身につける」ことに挑戦したふたり。どんないきさつで取得を目指し、今後、新しいスキルをどのように活用して「仕事において価値を出していく」つもりなのか──話を聞きました。
「実務としてやってきたことを形に」──行政書士資格を取得(臼井啓祐)
学生時代、最も夢中になったドラマが「HERO」。キムタク演じる久利生のような検事になりたい……法学部へ進学したのはそんな憧れからでした。結果として検事や弁護士の職には就かず、不動産コンサルタントになりましたが、日常的に法律に関わる場面は多く、今や法学は自分の職業人生において必要不可欠なものになっています。
不動産関連の法律と一口に言っても、種類はさまざま。例えば、不動産売買や賃貸借契約など契約に関するものだけでも、民法、宅地建物取引業法、借地借家法、消費者契約法と4つ。こちらに土地や建物の活用、不動産会社や広告を規制する法律などを挙げると約20種類に上ります。さらに、お客様から日常的にご相談いただく起業や相続関連の法律を含めると、その数はさらに膨らみます。
日頃から「世間一般のルール」である法律を知っておけば、あらゆる場面においてお客様へのミスリードを防ぐことができる……このような思いからずっと法学を学んできましたが、だんだんと「これまでの実務経験を形にしたい」「会社として、個人としての信頼をもっと高めたい」という欲が湧くようになり、2年前、行政書士試験に挑戦することを決意。YouTubeなどの無料コンテンツを活用しながら独学を続け、今回無事に合格することができました。
「枠から飛び出して、コンサルタントとして一皮剥けたかった」──MBAを取得(越匠平)
「不動産関連の資格を一通り取ったのに、自分の提案力に自信が持てないのはなぜだろう…?」「視野をもっと広げるべきなのだろうか」……こうした疑問を発端にたどり着いたのが、MBAでした。
門を叩いたのは、グロービス経営大学院。働きながら予習復習をするのは想像以上にハードで、一時は退学基準寸前まで単位を落としたものの、何とか5年で修了することができました。途中、思い切ってオンラインクラスに切り替え、無理なく単位を取る方向に舵を切ったのが功を奏したように思います。
グロービスのMBAは「ヒト・モノ・カネ」という既存のMBA領域に、グロービス独自の「思考」「テクノべ―ト(テクノロジー×イノベーション)」「志」「創造」「変革」領域を加えたもの。
中でも特に刺激を受けたのが、「マーケティング・戦略」と「志」の授業です。国内外の企業事例についてリアリティをもって学べたことで、あらためて世界の広さ、当社や自分の立ち位置を再確認できました。加えて、学びでインプットを重ねたことで、アウトプットの重要性を感じ、商品・サービスのプロモーション活動に注力したり、自らで社内勉強会を開催するようになったのは大きな変化でした。
行政書士・MBA取得で1つひとつのプロセスに「厚み」を
臼井、越両名が口をそろえて語ったのは「学びによって、一つひとつの取引や交渉、コミュニケーションに厚みを持たせたい」ということでした。
当社のメイン事業である不動産売買は、一見シンプルなフィービジネスのように見えますが、介在するコンサルタントによって、そのプロセスは異なります。
多くの法律や関係者が関わる中で、自らの知識やスキルを駆使し、視野を大きく持ちながらいかにベストな方策を提案できるか。自らの価値をお客様にどう還元できるか──これは私たちの永遠のテーマであり、今後もリスキリングは続けていきます。
2023年03月24日
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