溝の口のシェアオフィス「nokutica」を拠点に、定期的に開催されている異業種交流・コシガタリ。主催の越水隆裕さんは、賃貸物件5棟66室の不動産オーナー業、カラーリングリフォーム業のほか、地域活動にも積極的に参画されている溝の口のキーパーソンです。

9月20日(木)に行われたコシガタリは「おはぎにて愛を伝える8２歳」と題し、溝の口でおはぎ専門店『ももすず』を営む百瀬江子さんをゲストにお迎えしました。2016年、長野から溝の口に移住してきた百瀬さん。住まいや店舗をお手伝いさせていただいたのがエヌアセット でした。今回、同社ワクワク広報室の松田が聞き手となり、これまでの人生や夢など、幅広く語っていただきました。

地元長野で結婚　料理店を営みながら生計を立てる

生まれてから80歳までずっと長野県伊那市に住んでいたという百瀬さん。結婚してからは地元で料理店を営みながら、生計を立てていたそうです。

「料理店の売上低迷と子どもの大学進学が重なり、資金繰りが苦しくなった時期もありました。必死に働きましたね」と当時を振り返る百瀬さん。63歳のときにはご主人と死別。

「悲しみに明け暮れると同時に“すべてをやり切った”という気持ちもありました。悲しむだけでなくこれからの長い私の人生、せっかくなら楽しまないと！と」。その後、趣味や旅行に明け暮れていた百瀬さん。しかし、どこか満たされない心を抱えていました。

年金を受け取りながら、消費し続ける人生よりも、誰かの役に立つような事業を起こし余生を過ごしたい――思いが至った時、百瀬さんは、おはぎ専門店の開業を決意します。

「どんな事業で起業するか迷っていた時に思い出したのは母との思い出が詰まっているおはぎでした。地元ではなにかとおはぎを作る機会があり、母と作った思い出の味です。若いひとたちに日本の食文化を伝えていきたいという思いもあり、手作りおはぎを振舞いたいと思い、おはぎづくりを始めました」（百瀬さん）

67歳でおはぎ店を開業　母の思い出の味がたちまち評判に

2002年、67歳となった百瀬さんは、自宅と、同じ敷地内に建てたログハウスとで「くつろぎ家おはぎ茶房モモ」を開業します。

会場で振舞われた『ももすず』のおはぎ。店頭では、あんこ、ごま、よもぎ、ずんだ、くるみ、紫いもなど全15種類のおはぎを販売しています。

百瀬さんが作るおはぎの味は評判を呼び、2012年には２店舗を展開。スーパーなど販路を広げたりと、順調に拡がっていきました。一方で、今後も継続して成長し続けるためには事業の継承も視野に入れなければいけませんでした。あれこれ思案していく中で選んだ答えがフランチャイズ化。そこからおはぎ専門店のフランチャイズ化が計画されていきました。

そして、開業から14年経った2016年1月に川崎・溝の口で『おはぎ専門店ももすず』をオープン。その際に、店舗や住まい探しのお手伝いをしたのが、エヌアセットでした。

夢をかなえる秘訣は「言葉にすること」「ひたむきにやり続けること」

おはぎ店を開業してから、働きづめに働いたという百瀬さん。「働き続けた人生に潤いがほしい」と77歳の時に抱いた夢は２つありました。

「おはぎの魅力を日本中に伝えたい」、そして「死ぬまでにもう一度恋がしたい」。

その夢の一つである恋が叶い、またその御縁で溝の口という街に引き寄せられたとのこと。世界的なジャズベーシストの彼とはお互い支えあう、信頼できる仲とのことです。

「自分に素直に、ひたむきに気持ちを伝えることが引き寄せる力になる」百瀬さんのお話に熱心に耳を傾ける約50人の参加者たち。

この日のために、中原工房さんが作ってくれた道南杉プレートも会場を盛り上げました。おはぎと、二坪喫茶アベコーヒーがちょうどよく乗ります。

現在は長野・埼玉・北海道などに店舗展開し、82歳の今も精力的に活動を続ける百瀬さん。「ももすずを各都道府県に１店舗ずつ増やしたい」と熱く語る姿に、会場では「元気をもらった」「感動した」など、さまざまな声が聞かれました。

エヌアセットグループとしても、引き続き、百瀬さんの夢を全力で応援していきたいと思っています。

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■おはぎ専門店『ももすず』店舗情報

住所：神奈川県川崎市高津区下作延１丁目７ 高津区下作延１丁目７−４８

電話：044-813-0255

営業時間：土曜日、日曜日　10：30～19：00　

月曜日、火曜日、木曜日、金曜日　10：30～15：00

※おはぎの予約は、曜日問わず気軽に相談可能です。

定休日：水曜日

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2018年10月03日

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