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個人消費を読み解く!チェックしておきたい国内の経済指標4つ
日本のGDP(国内総生産)を支出面からみると、その約6割が個人消費によるもの。景気動向を把握するには、個人消費の動向をつぶさに見ていくことが不可欠です。
今回は、各省庁から発信されている、代表的な経済指標を4つご紹介します。
【調査内容】
対象世帯の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査。
【調査対象者】
全国9,000世帯のうち、
・毎月:二人以上の世帯
・四半期ごと:単身世帯・総世帯
に対して調査する。
【調査データから分かること・留意点】
「消費者側」である世帯を調査対象としているため、個人消費をつかむ材料となる。ただし、サンプル数が少ないため、信ぴょう性に欠けるのが欠点。
【調査内容】
毎月、小売販売額や業種別内訳の動向を調査。速報を実施の翌月下旬、確報を翌々月中旬に公表している。
業種内内訳は
・各種商品小売業
・織物・衣服・身の回り品小売業
・飲食料品小売業
・自動車小売業
・機械器具小売業
・燃料小売業
・医療品・化粧品小売業
・その他小売業
・無店舗小売業
の9つ。
【調査対象者】
全国の卸売業・小売業(うち代理商,仲立業を除く)、事業所、約18,000
【調査データから分かること/留意点】
個人消費の推移を販売額から見ることができる。業種間の特徴や動きの差を数字で俯瞰できる。
【調査内容】
主要旅行業者の取扱額を月ごとに取りまとめ、対象月の翌々月末頃に公表している。
総取扱額(主要旅行業者の合計)と3区分(国内旅行・海外旅行・外国人旅行)の内訳が、前年同月比とともに示される。
【調査対象者】
主要旅行業者50社(2017年12月現在)
【調査データから分かること/留意点】
法人需要が含まれるため、景気に過敏に反応しやすい。100%個人消費のデータではないことに留意したい。また、海外旅行についてはテロ発生など国際的な事件・事故の影響を受けやすいため、前月比だけを見るのではなく、3~4か月単位で見ていくことがおすすめ。
【調査内容】
地域ごとの景気の動向(家計動向・企業動向・雇用など)を敏感に感じている業種の人を対象に調査。
対象者には、3か月前と比べた景気の「現状判断」、2~3か月先の「先行き判断(見通し)」について5段階で評価してもらい、指数化して、DI(ディフュージョン・インデックス)として公表される。50を上回ると景気の現状や見通しがよく、下回るとそれらが悪いとの判断になる。
【調査対象者】
タクシーの運転手、飲食店の経営者、コンビニエンスストアの店長など、「地域ごとで景気を肌で感じている業種の人」2050人が選出される。
【調査データから分かること/留意点】
調査結果を1週間後に公表しており、速報性が非常に高い。「街角景気指数」とも呼ばれる。
個人消費を把握するには、複数の経済指標を俯瞰してみるのがベストな方法です。
この4つの指標を軸に、分析・把握してみてはいかがでしょうか?
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2018年08月01日
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