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不動産投資は1日にして成らず 最良の果実 を得るために

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知っておきたい!外貨建て保険のメリット・デメリット

関連制度・お役立ち情報

保険

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円安・ドル高が加速するなか、外貨投資に注目が集まっています。

 

近年人気の外貨建て保険は、保障よりも資産運用目的で加入する人が多い一方でリスクやデメリットを充分に理解しないまま購入し、トラブルに発展するケースも。そうした状況を改善するため、2022年4月からは外貨建て保険販売のライセンス化が開始されました。

 

今回は、外貨建て保険の最新事情についてご紹介します。

 

近年人気の「外貨建て保険」とは

米ドルや豪ドル、ユーロなどの外貨で保険料を払い込み、外貨で保険金や解約返戻金を受け取る外貨建て保険。円建て保険と同様に、終身保険、養老保険、個人年金保険など多様な商品が販売されています。円入金や円支払いの特約を付けることで、円で保険料を支払ったり、保険金などを受け取ることも可能です。

 

外貨建て保険のメリットは、円建て保険よりも高い利回りが期待できる点。マイナス金利政策が続く日本に比べ、米ドルや豪ドルの方が高金利だからです。また、他の金融商品とは違い、資産運用をしながら保障が受けられることも人気が高い理由のひとつです。

 

為替変動リスクや為替手数料に注意

外貨建て保険は年々販売数を伸長させていきましたが、その数に比例して契約者からの苦情も増大傾向に。生命保険協会が公表しているデータによると、外貨建て保険・年金の新契約に関する2019年度の苦情件数は、2822件にも上っています。

 

主な原因は、契約時に外貨建て保険ならではのリスクやデメリットの説明が不十分であったこと。「定期預金を申し込んだつもりが、外貨建て変額個人年金に加入していた」というケースも報告されています。

 

外貨建て保険の最たるリスクと言われているのが、為替変動リスクです。

外貨投資は、為替相場の変動によって利回り以上の利益を得られることもあれば、大きな損失を生むこともあります。

例えば、米ドル建ての保険、保険金100万ドルの場合。加入時は1ドル=100円で、受取時に120円(円安)になっていたとすると、日本円に換算して受取額は1200万円に。当初の見込み額だった1000万円よりも200万円のプラスになります。

逆に、受取時に1ドル=80円(円高)になっていた場合、受取額は800万円となり、200万円も目減りしてしまいます。

つまり、

(1)契約時点より「円安」になると保険金が増える

(2)契約時点より「円高」になると保険金が減る

ということになります。

 

加えて為替手数料にも注意が必要です。

円を外貨に両替して支払う、または、外貨を両替して円に戻して保険金を受け取る際には、為替レートに加えて金融機関の手数料がかかります。多くの銀行では通常1米ドルにつき1円の手数料が設定されています。実は意外にもこの為替手数料が、外貨建て保険を利用するうえで大きなコストとなっています。

 

「外貨建て保険」は充分に理解、納得をしたうえで加入を

消費者が納得、安心して外貨建て保険に加入できるよう、生命保険協会が創設したのが「外貨建保険販売資格試験」です。外貨建て保険の販売に必要な業務知識や苦情縮減に資するコンプライアンス・リテラシーを身につけられるカリキュラムになっており、2022年4月からは有資格者として登録した募集人でなければ、外貨建て保険を販売できないことになりました。

 

さらに金融庁は、外貨建て保険を販売する金融機関に対し、数年前から顧客の損益状況などを明らかにするための成果指標「共通KPI」の策定を求めています。共通KPIとして挙げられている項目は「運用評価別顧客比率」「銘柄別コスト・リターン」の2つです。

 

このように外貨建て保険の販売体制が整備され、情報の可視化が進んでいくことで、実態の把握や商品比較がしやすくなるなどの効果が期待されています。

 

「こんなはずじゃなかった」という状況に陥らないよう、あらかじめメリット・デメリットを理解してから、納得して外貨建て保険に加入したいですね。

 

 

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2022年05月11日

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