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多様化するETF 株・投資信託とも違うその特徴とは?
ETFとは、Exchange Traded Fundの略。
Exchange Tradedは「上場」、Fundは「投資信託」の意味となり、「投資信託」自体が「上場」、つまり証券取引所を通じて誰でも自由に売買できるため、通常の株式投資と同様に売買することができる制度です。
このETF制度は、日本では2001年に導入され、対象やルールを変更しながら商品の多様化が進みました。
今回は、ETFの特徴や銘柄の種類についてご紹介します。
ETFとは?
ETFは、その価値がTOPIX(東証株価指数)などの特定の指数に連動するように設計されています。
例えば、日経平均株価に連動したETFを購入すると「日経平均株価の対象となる大手企業225社すべてに投資」するのと同じ効果が得られます。
株や投資信託との違いは?
まず株との違いですが、株が特定の会社への投資であるのに対して、ETFはそのETFを構成するすべての銘柄に分散投資することになります。
投資信託とは上場・非上場の部分で大きく違います。投資信託は、運用会社がいくつかの銘柄を組み合わせて作った金融商品。
販売会社が資金を集め、運用会社が運用し、そこから得た利益を投資家に還元する仕組みです。
ETFと違い非上場なので、販売会社にゆだねる部分も多く、リアルタイムな時価での取引が難しくなります。
また、「販売会社」「受託会社」「運用会社」の三社が絡む関係で「信託報酬」と呼ばれる保有コストを支払わなければなりません。
一方、ETFは「販売会社」には信託報酬を支払う仕組みになっていない上、「信託報酬」も投資信託に比べ、割安です。
ETFのメリット・デメリット
前述と重複しますが、メリットは
□株式と同様に取引所の取引時間中はいつでも売買ができる
□指値注文や成り行き注文、信用取引が可能
□投資信託と比べ、信託報酬率が低い
一方、デメリットは
□株式と同様に上場廃止のリスクがある
のほかに
□価格乖離がある
があります。
ETFは投資信託としての「基準価額」、上場株式としての「市場価格」と、2つの価格があります。
「市場価格」は株式市場の需要と供給の量によって決まるため、投資信託としての価値である「基準価額」と同じように値が推移するとは限りません。
1日あたりの差が微々たるものかもしれませんが、中長期の場合はその乖離が大きくなる可能性があるため、注意が必要です。
ETFの投資対象・種類
対象・種類は大きく分けて4つあります。
(1)国内株式・国内債券
最も一般的な銘柄は、日経平均株価やTOPIXに連動するタイプです。
これらはメディアなどから値動きなどの情報を手軽に得ることができます。
その他、マザーズやジャスダック市場、特定の業界に絞ったものや高配当テーマ型などさまざまな種類があります。
(2)外国株式・外国債券
世界全体、先進国、新興国、特定の国の株式などの投資タイプがあります。
連動する指数も、米国国債、米国ハイイールド債券、アジア債券、新興国債券などさまざまです。
(3)不動産(REIT)
東証REIT指数や米国の不動産指数、オーストラリアやシンガポールのREITに連動するタイプがあります。比較的分配金利回りが高いのが特徴です。
(4)商品・その他
投資対象は非鉄金属、エネルギー、鉱物、穀物など。特定の商品価格・商品指数・先物価格などに連動する銘柄があります。
金やプラチナへの現物交換が可能な銘柄も。
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2017年12月時点で上場ETFの銘柄数は全部で230。うち180は内国ETFで、その純資産総額は39兆7945億円にのぼりました。
このように、多様化とともに規模拡大が進むETF。低コストで提案してくれる「ロボットアドバイザー」との相性もよく、さらなるサービスの拡大が見込まれます。
当社では、ライフプランから組み立てる総合的な資産運用のサポートサービスもしております。
ご質問やご相談などありましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。
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2018年05月23日
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