人生を大きく変えた、アセットマネジメントという仕事

新卒で入社した総合不動産会社では、デベロッパー事業に3年、アセットマネジネント事業に1年半従事していました。本当の意味で仕事に開眼したのは、アセットマネジメント部門に異動してからです。「売上もあげていて、協力会社や上司、同僚ともうまくやっている」と自分を過信したまま、いざ顧客の資産管理を担当するとなったとき、資産のご相談に乗るどころか、お客さまとの雑談も満足にできなかったんです。非常にショックでした。
思えば、それまでの自分はすべて受け身の状態。デベロッパー事業では、プロジェクトの責任者として、売上・キャッシュフローの管理や協力会社との調整などを担当していましたが、当時は好景気で仕事はどんどん与えられていたし、BtoBの業務、しかも発注者として協力会社と接していたので、相手方がすべてお膳立てしてくれていたんですよね。
このことに気づいてから「一人ひとりのお客さまにしっかりと向き合うにはどうしたらいいか」を考え、自発的に行動するようになりました。アセットマネジメントという仕事が、私の生き方を大きく変えたのです。

かけがいのない仲間が“信頼されることの喜び”を教えてくれた

その後、司法書士法人に転職。売買仲介事業の新規立ち上げに携わっていた頃、当社の現社長である芳村から「一緒に会社を始めないか？」と声をかけられました。前職の先輩だった芳村は、出会った当初から私に期待と信頼を寄せてくれていました。
社会人になるまで、学校選びすら親任せの、人任せ人生。何も自分で決めないから何があっても後悔しない。その代わり、他人から期待されることもほとんどありませんでした。そんな私に信頼を得ることの大切さ、そして、期待に応えることの喜びを教えてくれたのは芳村でした。
起業の誘いは、もちろん二つ返事で引き受けました。内容は、かつて私たちが奔走し、思いがけない形で終息してしまったアセットマネジメント事業。お客さまの果実（資産）が実るように全力でサポートする、そんな思いを込めて“エヌアセットBerry”と名づけました。

大切なのは「信頼・信用・成長」。グループ全体で価値を創り出す

投資の出発点は、「物件の収益力」「投資リスク」の2つの視点から分析をし、お客さま自身にリスク・リターンを把握していただくこと。点を線に変え、それをどのように伸ばしていけるかが、私たちの腕の見せどころです。 コンサルタントは、不動産やそれに付随する知識、提案力が不可欠であり、それらを体得するには一人ひとりが学び、成長を重ねていくしかありません。幸いにも、当社のメンバーはみなストイックなほどの勤勉家。お互いに切磋琢磨しながら、サービス向上を目指してきました。
今後、持続性のある企業となるためには、エヌアセットBerry単体だけでなく、エヌアセットグループ全体の成長がカギであると考えています。現在、グループ企業を対象に自主的な社内セミナーを開催しているのですが、そこで「ひとを成長させることが、自分を一番成長させる方法」であることに気づきました。ひとは一人では成長しづらい。けれど、みんなが一丸となって学び、成長しつづければ、やがてそれがお客さまへの価値提供、信頼、信用につながる。そう信じて、社員の教育に寄与していきたい。そして、近い将来、「あの会社に入ったら成長できるらしい」「大人になったらエヌアセットグループの一員として働きたい」と憧れられるような力強い存在になっていたいですね。